「また保育園から呼び出し…」「今月、これで何度目だろう…」 ワーママとして毎日奮闘しているのに、お子さんの急な体調不良でどうしても休みすぎてしまうこと、本当によくありますよね。
周りの目が気になったり、「私のせいで仕事が滞ってるかも…」という罪悪感に押しつぶされそうになったり。 「こんなに迷惑をかけるくらいなら、いっそ退職した方がいいのかな…」 そんな風に、一人で思い悩んでいませんか?
この記事では、「休みすぎ」ってどのくらい? クビになる可能性は? 職場で気まずい時はどうすれば? といった具体的な疑問から、退職を考える前に知っておきたい大切なことまで、「ワーママ 休みすぎ 退職」というキーワードで検索したあなたの不安に寄り添いながら、解決のヒントを分かりやすく解説します。
大丈夫、あなたは一人ではありません。この記事を読んで、少しでも心が軽くなり、次の一歩を踏み出すきっかけが見つかれば嬉しいです。
- 子供の病気など正当な理由なら、休みが多くても即解雇のリスクは低い。
- 会社との良好なコミュニケーションと、利用できる制度の活用が鍵となる。
- 退職は最終手段と考え、その前に働き方や外部サポートの見直しを検討する。
- 一人で抱え込まず、社内外の相談窓口や専門家に必ず相談する。
ワーママ 休みすぎ 退職を考えるその前に:現状と悩み

仕事休みすぎの基準は?出勤率8割が目安
「これって、もしかして休みすぎ…?」
周りの目が気になって、そんな不安が頭をよぎること、ありますよね。
明確な基準が分からず、モヤモヤしてしまう気持ち、とてもよく分かります。
実は、会社が社員の勤務状況を見る上で、「出勤率8割」が一つの目安になることが多いんです。
なぜかと言うと、「労働基準法」という働く人を守るための大切なルールの中で、「ちゃんと8割以上出勤してくれた人には、ご褒美として有給休暇をあげてくださいね」と会社に義務付けているからです。
このため、会社によっては、この「8割」というラインを、社員の勤務態度を評価したり、場合によっては「ルールを守れていない」と判断したりする材料の一つにすることがあるんですね。
数字だけを見るとちょっとドキッとしてしまうかもしれませんが、まずは落ち着いて、自分の状況と向き合ってみましょうね。
具体的に見てみましょうか。
もし、1ヶ月に働く日数が20日間だとすると、8割出勤は16日になります。
つまり、月に4日以上欠勤すると、計算上は8割を下回ってしまう可能性がある、ということです。
1か月の所定労働日数 | 出勤率8割に必要な最低出勤日数 | 欠勤が許容される目安日数 |
20日 | 16日 | 4日 |
21日 | 約17日 | 4日 |
22日 | 約18日 | 4日 |
23日 | 約19日 | 4日 |
※会社の規定により計算方法が異なる場合があります。正確な情報は就業規則をご確認ください。
でも、焦らないでくださいね!
これは、あくまで一般的に言われている目安の一つ。
一番大事なのは、あなたの会社の「就業規則」を確認することです。ここには、欠勤の扱いや、お給料のこと、会社のルールが具体的に書かれています。
さらに、とっても重要なポイントがあります。
それは、有給休暇や、法律で認められている「子の看護休暇」などを使ったお休みは、基本的にこの「欠勤」にはカウントされないということ。
ですから、単純に休んだ日数だけで「休みすぎだ!」と一方的に判断されるわけではないんです。
まずは落ち着いて、会社のルールを確認し、あなたが使える制度(有給休暇や子の看護休暇など)をしっかり把握することから始めましょう。
正社員は休みすぎでクビ?(子供の病気・熱)
ワーママにとって、一番ドキッとする不安かもしれませんね。
「子供の病気や熱が理由でも、休みが続いたら…正社員だってクビになっちゃうの?」
結論からお伝えすると、子供の看病という正当な理由がある限り、単に「休みが多い」というだけで、いきなり解雇(クビ)になる可能性は低いです。安心してくださいね。
日本の法律(労働契約法というルール)では、会社が社員を解雇するには、とても厳しい条件があります。「誰が見ても納得できる、合理的な理由」があって、かつ「その方法も社会的に見てひどすぎない」場合にしか、解雇は認められないんです。
お子さんの看病は、「育児・介護休業法」という法律でも「子の看護休暇」として認められている、正当なお休みです。ですから、会社が「子供が病気で休んだから」という理由だけであなたを解雇したら、それは「不当解雇」だ!と争える可能性が高いのです。
子供の体調が頻繁に悪くなる時期って避けられないと思うんですが、それでもやっぱり会社から退職を勧められることってあるんですか?
正当な理由がある限り、一方的な解雇や退職勧奨は簡単には成立しません。ただ、会社との信頼関係が大切です。早めの連絡や誠実な対応を心がけることで、状況はずっと良くなりますよ。
ただし、少し注意が必要な点もあります。
いくら正当な理由があっても、例えば…
- 会社に連絡もせず無断で休んでしまう
- 欠勤があまりにも長く続き、復帰の見込みなどを全く伝えない
- 会社からの連絡を無視してしまう
…といった場合は、状況が変わってきます。
また、前述したように、会社のルールで決められた出勤率を大幅に下回る状態が長く続き、仕事に大きな支障が出ていると客観的に判断されると、会社から働き方についての話し合い(指導)や、部署の移動、場合によっては「辞めてみてはどうか」という提案(退職勧奨)、そして最終手段としての解雇の可能性も、残念ながらゼロとは言い切れません。
ここで大切になるのが、会社とのコミュニケーションです。
休むときは、できるだけ早く、きちんと連絡を入れること。そして、状況を正直に説明すること。もし、お医者さんの診断書があれば、提出するとより丁寧です。
普段から、自分の仕事の状況を周りと共有しておくことも、いざという時の助けになります。
つまり、「子供の病気=即クビ」では決してありません。でも、休み方や周りとの関わり方次第では、少しずつ状況が厳しくなる可能性もある、ということです。
もし、どうしても不安な場合は、一人で悩まず、会社の就業規則を確認したり、人事部や労働組合、あるいは会社の外にある専門機関(後の章で詳しく紹介しますね)に相談してみるのも良い方法ですよ。
保育園の呼び出しが多いとクビになる?
「また保育園から呼び出し…!」
この着信に、心臓がドキッとするワーママ、本当に多いですよね。
特に、お子さんが保育園に入園したばかりの頃は、「こんなに!?」と思うほど、呼び出しが続くことも。
そのたびに仕事を早退したり、翌日もお休みしたり…
これが続くと、「会社に居づらいな…」と感じるだけでなく、「もしかして、クビになっちゃうかも…」なんて不安になる気持ち、すごくよく分かります。
まず知っておいてほしいのは、保育園からの呼び出しによる早退やお休みも、法律上は子供の看病と同じで「正当な理由」とみなされる、ということです。
ですから、基本的には「呼び出しが多いから」という理由だけで、会社があなたを一方的に解雇することはできません。
「育児・介護休業法」では、「子の看護休暇」を取る権利も認められています。(年5日、小学校入学前まで。お子さんが2人以上なら年10日)
でも、ここでもやっぱり注意点はあります。
前の項目でお話ししたことと重なりますが、いくら正当な理由でも、早退やお休みがあまりにも頻繁で、仕事に大きな穴が開いてしまう状況が続いたり、出勤している時間が極端に短くなってしまったりすると、会社としても「このままでは困るな…」と考える可能性があります。
その結果、働き方について話し合いが持たれたり、場合によっては配置転換や退職を勧められたりする可能性も、ゼロではないのです。
では、どうすればいいのでしょうか? 大切なのは、会社に対して誠実に向き合う姿勢です。
- 連絡はとにかく早く!:呼び出しがあったら、すぐに上司に状況を伝えて、どう対応するのがベストか相談しましょう。
- 普段からの「ほう・れん・そう」:自分の仕事の進み具合などを、日頃からチーム内で共有しておくことが大事です。急に抜けても、周りが「あの件どうなってるんだっけ?」と困らないように、できる範囲で準備しておくと、お互いに助かります。
- 「休むのは私だけじゃない」選択肢の準備:毎回あなたが対応するのではなく、可能であれば、旦那さんや近くに住むご両親・義両親と、緊急時の対応を事前に話し合っておくことがとても重要です。また、地域の「病児保育」や「ファミリー・サポート・センター」といったサービスに事前に登録しておくのも有効な手段です。「できる限りの手は打っています」という姿勢を示すことも、周りの理解に繋がります。病児保育は、自治体によりますが1日2,000円~3,000円程度で利用できる場合が多いようです。お住まいの自治体のHPなどで調べてみてくださいね。
保育園からの呼び出しは、本当にコントロールが難しいですよね。
だからこそ、会社とのこまめなコミュニケーションと、使えるサポートを事前に準備しておくことが、あなたの不安を軽くするカギになります。
子供の熱で休みすぎ、シングルマザーの苦悩
お子さんの体調不良によるお休みは、どんなワーママにとっても大変なことですが、特にシングルマザーとして頑張っている方々は、さらに大きな、そして複雑な悩みを抱えることがあります。
本当に、誰にも頼れない状況で子育てと仕事を両立している方、心から尊敬しています。あなたは十分、頑張っていますよ。
一番大きいのは、やはり「頼れる大人が基本的に自分一人」という状況かもしれません。
夫婦共働きであれば、「今日はお父さんお願い!」「明日は私がお迎え行くね」と役割分担ができますが、シングルマザーの場合は、お子さんの看病から保育園への送迎、家事まで、すべてを一人で背負わなければならないことが多いですよね。
近くに頼れるご両親がいれば心強いですが、そうでない場合、本当に一人で立ち向かわなければなりません。
経済的なプレッシャーも、よりダイレクトにのしかかってきます。
仕事を休めば、収入が減ってしまうリスクがあります。パートや派遣であれば時給が発生しませんし、正社員でも有給休暇を使い切って欠勤扱いになれば、お給料やボーナスに響くことも…。家計を一人で支えている場合、収入の減少は生活の基盤を揺るがしかねない、非常に深刻な問題です。
そして、見過ごせないのが精神的な負担です。
「子供が早く元気になりますように」と心配しながらも、「仕事、大丈夫かな…」「また周りに迷惑かけちゃう…」という気持ちが頭から離れない。誰にも弱音を吐けず、「私がしっかりしなきゃ!」と頑張りすぎるあまり、心が疲れ果ててしまうことも少なくありません。孤独感も深まりがちです。
さらに、残念ながら、職場によってはシングルマザーであることへの理解が足りず、「もっと休むのは仕方ないでしょ?」といった無神経な言葉や態度に傷つくこともあるかもしれません。これは、働く意欲を削ぎ、ますます孤立感を深める原因にもなります。
このように、シングルマザーが「休みすぎ」で悩む背景には、経済的、精神的、そして時には社会的な偏見といった、幾重もの困難が横たわっています。
だからこそ、一人で抱え込まないことが本当に、本当に大切です。
利用できる公的な支援制度(児童扶養手当、ひとり親家庭等医療費助成制度など)や、お住まいの地域のサポート(ファミリー・サポート・センター、母子生活支援施設、地域のNPO法人など)について、ぜひ情報を集めてみてください。「市役所 子育て支援課」などに問い合わせてみるのも良いでしょう。頼れる制度や人を積極的に活用することが、あなたとお子さんの生活を守ることに繋がります。
「ワーママ 休みすぎ 退職」の不安解消と法的側面・対処法

さて、ここまで「休みすぎ」に関するワーママのリアルな悩みや、クビの可能性といった少しシビアな現実について見てきました。ご自身の状況と重なり、ドキッとした部分もあったかもしれませんね。
ここからは、視点を変えて、「じゃあ、どうすればいいの?」という具体的なアクションに繋がる情報をお届けします。
休みすぎて気まずい時のコミュニケーション術、もしもの時のパワハラ対処法、そして「退職」が現実的な選択肢になった時に知っておきたい法律のことや手続きについて。
実際に退職を選んだワーママたちの声も参考にしながら、あなたが後悔しない道を選ぶためのヒントを探っていきましょう。不安な気持ちを少しでも軽くして、前向きな一歩を踏み出すお手伝いができれば嬉しいです。

会社を休みすぎ…気まずい時の対処法
「また休んじゃった…明日、会社に行きづらいなぁ」
分かります、その気まずさ…。でもね、大丈夫。職場に戻る一歩を踏み出すだけで、状況はきっと変わります。
そんな風に感じてしまうこと、ありますよね。周りに迷惑をかけた申し訳なさや、「陰で何か言われてるかも…」という不安。職場での居心地が悪く感じてしまうのは、頑張り屋さんのワーママなら、なおさらかもしれません。
でも、その気まずさ、放置してしまうのはもったいない! もしかしたら、ちょっとした工夫で、状況は変えられるかもしれません。いくつか試せる対処法をご紹介しますね。
- 基本だけど一番大事!「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝える 休み明けは、まず上司や、あなたの仕事をカバーしてくれた同僚に、「昨日はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」「サポート、本当に助かりました。ありがとうございます!」と、感謝と謝罪の気持ちを、きちんと言葉にして伝えましょう。 これは、周りへの配慮を示す基本中の基本です。可能なら、朝一番に伝えるのが良いですね。
- 「取り返すぞ!」という前向きな姿勢を見せる 休んでいた間の遅れを取り戻そうと、テキパキと仕事に取り組む姿を見せることも大切です。もちろん、無理して空回りするのは禁物ですが、「早くキャッチアップします!」という意欲は、周りの人にも伝わるはず。「休むこともあるけど、やる時はやる人だ」と思ってもらえたら、心強いですよね。
- 「お互い様」の精神で、できる時に恩返し 自分が休んだ時に助けてもらったように、他の同僚が困っている時には、積極的にサポートしましょう。誰かのお子さんが体調不良でお休みした時、「何か手伝えることありますか?」と声をかけるだけでも違います。「お互い様」の気持ちが循環する職場は、きっと働きやすいはずです。
- 「休んでも大丈夫」な仕組みを普段から作る努力 これは少し長期的な視点ですが、急に休んでも仕事が止まらないように、普段から情報をオープンにしたり、簡単なマニュアルを作っておいたりする工夫も有効です。「この件は、〇〇さんに聞けば分かる」「このファイルを見れば大丈夫」という状態を作っておけば、あなたが休んだ時の周りの負担感を減らすことができます。
- プロ意識は持ちつつ、完璧主義は少し手放す勇気 周りに迷惑をかけたくない、という気持ちはプロとして当然です。でも、「絶対に休めない」「休んだら終わりだ」と自分を追い込みすぎるのは、心が持ちません。「今は子供が小さい時期。できる限りの配慮はするけれど、完璧にはいかないこともある」と、少しだけ肩の力を抜くことも大切かもしれません。周りも、あなたが一生懸命なのは分かっているはずですよ。
気まずさをゼロにするのは難しいかもしれません。でも、誠実なコミュニケーションと前向きな行動で、少しずつでも風通しの良い関係を築いていきましょう。

子供の熱で休みすぎはパワハラ?
お子さんの熱や病気でお休みすること自体は、決してパワーハラスメント(パワハラ)ではありません。それは、働く親として当然のことであり、やむを得ない事情なのですから、安心してくださいね。
問題になるのは、その「休み」を理由にして、上司や同僚から人権を侵害するような、ひどい扱いを受ける場合です。もし、あなたが精神的に追い詰められるような言動を受けているなら、それはパワハラにあたる可能性が高いです。
具体的にどんなことがパワハラになる可能性があるか、見てみましょう。
(これは、「パワハラ防止法」という法律でも定められている考え方に基づいています)
- 言葉の暴力(精神的な攻撃)
- 「子供のことばっかりで休むなら辞めちまえ!」
- 「母親なんだから、もっとちゃんと体調管理しろよ」
- 「あなたのせいで、こっちは迷惑してるんだ!」
- 人格を否定するような暴言、侮辱。
- 仲間外れ・無視(人間関係からの切り離し)
- 挨拶しても無視される。
- 会議や情報共有から意図的に外される。
- 一人だけ違う場所に席を移動させられる。
- 無理な仕事の押し付け/仕事を与えない(過大な要求/過小な要求)
- 到底終わらない量の仕事を押し付けられる。
- 逆に、経験や能力に見合わない、誰でもできるような雑用ばかりさせられる。
- 「どうせすぐ休むから」と、重要な仕事を任せてもらえない。
- プライベートへの過剰な干渉(個の侵害)
- 家庭の状況や旦那さんのことなどを、しつこく聞かれる。
- 休んだ理由について、必要以上に詮索されたり、噂話をされたりする。
- 制度利用への嫌がらせ
- 「子の看護休暇」や「時短勤務」などの正当な権利の申請を邪魔したり、認めなかったりする。
- 制度を利用したことを理由に、嫌味を言ったり、不利な異動をさせたりする。
もし、あなたが「これって、もしかして…?」と感じるような経験をしているなら、絶対に一人で我慢しないでください。
今すぐできること・相談できる場所
- 記録をつける!:いつ、どこで、誰に、何を言われたか・されたか、できるだけ具体的にメモしましょう。メールやLINEの履歴、可能であれば録音なども、後で大切な証拠になります。
- 信頼できる人に相談する:まずは、話を聞いてくれそうな同僚や、社内の相談窓口(人事部、コンプライアンス室などがあれば)に相談してみましょう。労働組合に加入している場合は、組合も力になってくれます。
- 会社の外にも相談窓口はあります!:
- 労働基準監督署内の「総合労働相談コーナー」:無料で専門家が相談に乗ってくれます。全国にあります。
- 法テラス(日本司法支援センター):経済的な余裕がない場合でも、法律相談が受けられる制度があります。
- 弁護士:労働問題に詳しい弁護士を探して相談するのも有効です。
- NPO法人など:働く女性やハラスメント被害者を支援する団体もあります。
子供がいることを理由に、あなたが不当な扱いを受けるいわれはありません。
勇気がいることかもしれませんが、あなた自身を守るために、声を上げることを考えてみてくださいね。
子育て中の主な退職理由は何ですか?
「もう、この働き方は限界かもしれない… いっそ、辞めてしまった方が楽になれるのかな…」
そんな風に「退職」の二文字が頭をよぎるとき、他のワーママたちは、どんな理由でその大きな決断をしているのか、少し気になりますよね。
もちろん、理由は十人十色。でも、多くのワーママに共通して見られる、主な退職理由というものがあります。
- やっぱり一番多いのは「仕事と育児、両立の限界」 これは、時間的な面と、体力的な面の両方がありますよね。 朝は戦場、ギリギリで保育園に送り届け、満員電車に揺られて出社。仕事中は時間に追われ、定時ダッシュでお迎え。帰宅後も息つく間なく、ご飯、お風呂、寝かしつけ…。 「私、いつ休んでるんだろう?」と感じる毎日。 ここに、お子さんの急な発熱や看病が加わると、もう本当にパンク寸前! 「時間的にも体力的にも、これ以上は無理…」と感じてしまうケースが、やはり一番多いようです。
- 「もっと、子供との時間を大切にしたい」という気持ち 忙しい毎日を送る中で、「こんなに時間に追われて、子供とちゃんと向き合えてるかな?」「あっという間に過ぎてしまうこの時期を、もっと大切に過ごしたい」と感じる方も少なくありません。 仕事のやりがいも大事だけれど、今しかできない子供との触れ合いを優先したい、という気持ちから退職を選ぶケースです。
- 「職場の理解やサポートがない…」という壁 お子さんのことでお休みや早退が続いたとき、周りの目が冷たかったり、上司が理解してくれなかったり…。 「休みます」と連絡するたびに、嫌な顔をされたり、遠回しに嫌味を言われたりすると、どんどん精神的に追い詰められてしまいますよね。 十分なサポート体制がない職場で、「迷惑ばかりかけている」という罪悪感に耐えきれず、退職を決意する方もいます。
- 自分自身の心や体の不調 知らず知らずのうちに溜まったストレスや疲労が、心や体にサインを出すことも。 「なんだか最近、ずっと体調が悪いな…」「朝、起きるのが本当につらい…」 そんな状態が続いて、「このままじゃ自分が壊れちゃう」と感じ、休養や環境を変えるために退職を選ぶケースもあります。
- 働き方やキャリアへの考え方の変化 出産や子育てを経験して、「これからの人生、どう働いていきたいか」という価値観が変わることもあります。 「もっと自分のペースで働きたい」「子供との時間を確保できる働き方に変えたい」 そう考えて、今の会社や働き方に疑問を感じ、より自分に合った道を探すために、前向きな意味で退職・転職を選ぶ方もいます。
これらの理由は、どれか一つだけ、というよりは、いくつか重なっていることが多いかもしれませんね。
もし今、あなたが退職を考えているなら、「他の人はこうだから」ではなく、あなた自身の心と状況に正直に向き合って、後悔しない選択をすることが、何よりも大切ですよ。
欠勤したまま退職してもいい?手続きは?
体調がすぐれなかったり、精神的にもう限界だったりして、欠勤が続いている…。
「正直、もう会社に行く気力がない。このまま辞めることってできるのかな…?」
そんな風に考えてしまう状況、本当にお辛いですよね。
まず、知っておいてほしいのは、法律上は、欠勤が続いている状態でも、あなたが退職することは可能だということです。
民法というルールでは、「期間の定めのない雇用契約」(多くの正社員がこれにあたります)の場合、働く人はいつでも「辞めます」と言うことができ、その意思を伝えてから原則として2週間経てば、雇用契約は終了する、と定められています。これは、あなたが休んでいる間でも変わりません。会社が「辞めさせない!」と無理に引き止めることはできないのです。
ただし、だからと言って、連絡もせずに辞めてしまうのは絶対にNG!
いわゆる「バックれ」と呼ばれる辞め方は、社会人としてのマナーに反するだけでなく、あなた自身にとって、後々面倒なことになるリスクがあります。
- 懲戒解雇になるかも?:会社のルールによっては、無断欠勤が続くと「懲戒解雇」という、一番重い処分になる可能性があります。これは、次の転職活動で不利になることも…。
- 退職金がもらえなくなるかも?:懲戒解雇の場合、もらえるはずだった退職金が減らされたり、ゼロになったりすることがあります。
- 損害賠償(可能性は低いけど…):あなたが突然いなくなることで、会社に大きな損害が出た場合、まれにですが、会社から損害賠償を求められる可能性もゼロではありません。
- 手続きが面倒に…:健康保険証を返したり、失業保険に必要な「離職票」をもらったりする手続きが、スムーズに進まなくなる可能性があります。
では、出社できない状況で、どうやってきちんと退職手続きを進めればいいのでしょうか?
もう限界で会社に行けない時、退職の連絡をどうしたらいいか迷っています。メールだけでも大丈夫でしょうか?
はい、メールでも大丈夫です。あなたの今の状況を正直に伝えることが大切。無理せず、自分を守る選択をしてくださいね。
- まずは「辞めます」と伝えること:直属の上司に、電話やメールで構いませんので、「退職したい」という意思をはっきりと伝えましょう。出社できない理由も正直に伝えて大丈夫です。
- 「退職届」を郵送する:正式な手続きとして、退職届を会社に提出します。出社できない場合は、郵送でOKです。普通郵便ではなく、「特定記録郵便」や「簡易書留」など、送った記録が残る方法で送るのが安心です。退職理由は「一身上の都合により」と書けば問題ありません。
- 借りているものを返す:社員証、PC、制服、健康保険証(退職日までは使えますが、その後は速やかに返却)など、会社から借りているものは返却しなければなりません。郵送で返却できるか、会社に確認しましょう。
- 必要な書類をもらう:「離職票」(失業保険の申請に必要)や「源泉徴収票」(年末調整や確定申告に必要)など、退職後に必要な書類を会社から確実に受け取りましょう。これも郵送で送ってもらうようにお願いできます。
もし、「会社と直接連絡を取るのが、どうしても精神的につらい…」という場合は、「退職代行サービス」を使うという選択肢もあります。
費用はかかりますが(業者によりますが、大体2万円~5万円くらいが相場のようです)、あなたに代わって会社との全てのやり取りをしてくれるので、ストレスなく、確実に退職手続きを進めることができます。「退職代行 比較」などで検索してみると、色々なサービスが見つかりますよ。
欠勤が続いていても、きちんと手順を踏めば、大丈夫。
最後のステップとして、社会人としての責任ある行動を心がけましょう。
Q&A:ワーママの休みすぎに関する疑問
ここでは、ワーママが「休みすぎ」について疑問に思いがちな点を、Q&A形式でまとめてみました。あなたのモヤモヤ解消のヒントになれば嬉しいです。
Q1. 子供の病気で休むのって、月に何回くらいまでなら「セーフ」なんでしょうか…?
A1. 正直なところ、「月に〇回までなら絶対大丈夫!」という明確な線引きはありません。ただ、一般的に会社のルールや法律(労働基準法)の観点から、「出勤率8割」が一つの目安とされることが多い、というのはこれまでお伝えした通りです(例:月20日勤務なら欠勤4日までが目安ライン)。
でも、一番大事なのは日数そのものよりも、
- あなたの会社の就業規則(ルールブック)はどうなっているか?
- 有給休暇や子の看護休暇など、使える制度をちゃんと使っているか?
- 休む時にきちんと連絡し、周りへの配慮をしているか? といった点です。数字だけにとらわれすぎず、総合的に考えることが大切ですよ。
Q2. 子供の病気とはいえ、休みすぎたら、やっぱりクビになる可能性ってあるんですか…?
A2. 可能性はゼロではありませんが、非常に低いと考えて良いでしょう。
子供の病気は正当な理由ですし、日本の法律では会社が社員を簡単にクビにすることはできません。
ただし、無断欠勤を繰り返したり、あまりにも長期間連絡がつかなかったり、仕事に大きな支障が出ているのに改善の努力が見られない…といった場合は、解雇のリスクも出てきます。誠実な対応を心がけることが、自分を守ることに繋がります。
Q3. 休みが多いことで、上司や同僚から嫌味を言われたり、明らかに不当な扱いを受けたりしています。どうしたらいいですか?
A3. それはパワハラに該当する可能性が高いです! 絶対に一人で我慢しないでください。
まずは、「いつ、誰に、何を言われた・されたか」を具体的に記録しましょう。そして、社内の相談窓口(人事部など)、労働組合、あるいは社外の「労働基準監督署 総合労働相談コーナー」(無料で相談できます)などに相談してください。専門家があなたの状況に合ったアドバイスをしてくれます。
Q4. 正直、休みが多くて会社に行くのが精神的につらいです。もう辞めた方が楽になれるでしょうか?
A4. お気持ち、すごくよく分かります。でも、退職は最後の手段と考え、その前にもう少しだけ試せることがないか考えてみませんか?
例えば、
- 上司に正直な気持ちと状況を相談してみる(意外な解決策が見つかるかも?)
- 時短勤務や在宅勤務など、働き方を変えられないか相談する
- 病児保育やファミサポなど、外部のサポートをもっと活用してみる それでも状況が変わらず、本当に心身ともに限界だと感じたら、無理は禁物です。退職や転職も、あなたと家族のための大切な選択肢です。ただし、辞める前に、経済的なことや次の仕事のことなど、少し冷静になって計画を立ててから決断することをお勧めします。
Q5. 欠勤が続いたまま退職する場合、お給料や退職金ってどうなるんですか?
A5. 欠勤していた期間のお給料は、基本的には支払われません(「ノーワーク・ノーペイの原則」といいます)。もし有給休暇が残っていれば、それを退職日までに使うことで、その分のお給料はもらえます。
退職金については、完全に会社の退職金規定によります。勤続年数などに応じて支払われるのが一般的ですが、自己都合退職か会社都合退職か、あるいは懲戒解雇かなどによって、金額が変わったり、支払われなかったりすることも。無断欠勤などが理由で不利益を受けないためにも、必ず正規の手続きを踏んで退職するようにしましょう。
まとめ:一人で悩まず相談を

記事のまとめ
- 休みすぎの客観的目安は出勤率8割
- 正当な理由があれば休みが多くても即解雇はされにくい
- 無断欠勤や連絡不足は解雇リスクを高める要因となる
- 保育園の呼び出し頻度自体は解雇の直接理由になりがたい
- シングルマザーは特有の困難があり公的支援等の活用が鍵
- 休み明けの感謝と謝罪、仕事への貢献姿勢が重要である
- 休みを理由とした嫌がらせや不利益扱いはパワハラの可能性がある
- パワハラと感じたら記録を取り社内外へ相談することが肝心
- 両立困難や職場環境がワーママの主な退職理由
- 欠勤が続いても退職は可能だが正規の手続きは必須である
- 退職決断前に働き方見直しや外部サポート利用を検討すべき
- 悩みは一人で抱えず会社、家族、専門機関へ相談すべき
「休みすぎかも…」という不安や罪悪感は、正しい情報と対処法を知ることで軽くなります。この記事のポイントを押さえ、まずは会社の制度を確認したり、信頼できる人に相談したりしてみませんか。一人で悩まず行動することで、あなたらしい働き方を見つける道がきっと開けます。諦める前に、できることから試してみましょう。